我が家では、猫用の爪とぎは、自作しています。
最初は、ポールに麻縄が巻いてあるものを購入しましたが、その後は、そのポールに麻縄を巻き直す形で、手作りです。
そのきっかけは、新たに購入したとき、刺激臭がして心配になったこと。
実際に、猫用の室内遊具から、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、トルエン、アセトンが検出されたという情報を見て、手作りに切り替えて良かったと思いました。
猫用の爪とぎポールは日本製がなかなか見つからない。中国製ばかり
猫用の爪とぎポールは、日本製がめったに見つかりません。中国製ばかりです。
使っていた爪とぎポールがボロボロになったので、新しいものを購入してみたことがありました。
しかし、開封した瞬間に、接着剤のような刺激臭が。手を触れたら、腕の内側が一気にかゆくなりました。
しばらく置いておけば、刺激臭はなくなるのかもしれません。しかし、我が家の愛猫は腎臓が弱いので、毒素が体内に入るのは、避けたいのです。
毎日、カリカリと爪とぎをして、その爪をかじるようにグルーミングすることもあります。
日本製で製造工場が信頼できれば良いのですが、中国製でペット用製品となると、どんな基準で作られているのか、把握できません。
そのまま猫に使わせるのは怖くなり、廃棄しました。
日本製のシンプルな麻縄を購入し自分で手作り
新たに購入するのは諦めて、自作することにしました。
日本製のシンプルな麻縄を購入し、もともと使っていたポールに巻き付けるだけなので、簡単です。
麻縄は何種類か試しましたが、下記の麻縄が、猫の爪とぎに最適でした。↓
これを購入する前は、下記の「ジュートロープ」というタイプを購入していました。↓
ジュートタイプの方だと、毛羽立ちが早く、すぐに巻き直しが必要でした。
それが、前者の「TRUSCO 麻ロープ 茶 6×30m 3つ打タイプ R630A」に替えたところ、傷みの速度がまったく違います。
今、使っている分は、巻き直して9カ月になります。まだまだ使えそうです。
Amazonのレビュー(こちら)を見ると、私と同じように猫用のキャットタワー補修で使っている人が多いようで、やはり長持ちすると評価されています。
なお、巻き始めと巻き終わりは、くるっと軽くねじって内側に結ぶようにしておくだけです。縄同士の摩擦が強いようで、全然ずれてきません。接着剤不要です。
「強い刺激臭を感じた猫用の室内遊具 」という国民生活センターの情報
我が家では、爪とぎを手作りに替えて何年もたちますが、先日「強い刺激臭を感じた猫用の室内遊具 」という資料を見ました。
消費生活センター等の依頼に基づいて実施した商品テスト結果をご紹介します。
強い刺激臭を感じた猫用の室内遊具
1.依頼内容
「猫用の室内遊具を購入したが、数カ月経っても強い刺激臭を感じる。においの原因を調べてほしい。」という依頼を受けました。
2.調査
当該品は組み立てて室内に設置することを想定した猫用の遊具(下図参照)で、販売サイトの情報から、支柱部分は紙管に綿のロープが巻かれ、その他の部分は板材にポリエステルの生地が貼り付けられたものでした。
相談者によると、当該品は届いた直後から刺激臭がひどく、子猫が遊んでいたところ、目が充血し、ぐったりして調子が悪くなったとのことでした。また、設置した部屋に相談者が入ったところ、涙が出るほどの強い刺激臭を感じたとのことでした。そこで、当該品から放散される揮発性有機化合物を調べたところ、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、トルエン、アセトンが検出されました。これらの物質は接着剤等から発生することが知られており、相談者が感じた刺激臭はこれらの物質が混合したものと考えられました。
また、厚生労働省が科学的な知見に基づき室内濃度指針値を定めている 13 物質(注)のうち、当該品からの放散が確認されたホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、トルエンについて、当該品を 6 畳相当の部屋に設置した場合の気中濃度を算出したところ、ホルムアルデヒドについては指針値を大きく上回っていました。
これを読んで、やはり、以前購入した爪とぎの刺激臭は、気のせいではなかったことがわかりました。
そして、手作りに切り替えて本当に良かったと思いました。