[ATOK Mac版カスタマイズ]F12に”確定アンドゥ”と”全文字削除”を割り当て神の打ち心地

私は、Windowsでパソコンを使い始めた頃から、途中Macに変わり現在に至るまで、入力ソフトは一貫して、ATOKを溺愛しています。

長年、使い倒していますので、自分流のカスタマイズもたくさんしています。それを少しずつメモしていこうと思っています。

今日は「F12」のカスタマイズについてです。

「間違った変換で確定してしまった後のdeleteキーの連打」を効率化したい

文字入力をより効率化しようと考えたとき、「タイプミス」への対処は非常に重要です。

具体的には、

  • タイプミスを減らす
  • タイプミスをしたときのリカバリーを早くする

のふたつです。

前者の「タイプミスを減らす」ための工夫をしている人は大変多いのですが(もちろん私もその一人です)、2番目の「タイプミスをしたときのリカバリー」について、真剣に取り組んだことがある人は、少ないのではないでしょうか。

その試みが、今回紹介するカスタマイズです。

先に注意点として、私はMacでATOK使いなので、その条件に合う人にしか、適合しません。

ですが、似たような機能がWindowsのIMEやATOK、Macのことえり、Google日本語入力などにもあるかもしれません。その場合は、ところどころ、取り入れていただける部分はあるかと思います。

ATOKの「全文字削除」「確定アンドゥ」とを、きちんと使い倒す

タイプミスをしたとき、普通はdeleteキーを文字数分連打して、消すことになります。

しかし、このdeleteキーの連打、非常に無駄な時間です

変換確定前なら、escキーで全文字削除する

これをなくすためには、「変換確定前」の状態なら、escキーを1回押すことで、一気に消すことができます。

今までescキーを使っていなかった人なら、escキーを取り入れるだけでも、かなり効率化につながるでしょう。

ただ、MacBookの場合、右上にあるescキー、タイピング中は、ちょっと打ちづらいです(…改善ポイント①)。

確定後なら、確定アンドゥで確定前に戻す

もうひとつ、「間違った変換で確定してしまった」というのも、多いミスです。

特に、効率化を求めて句読点で自動変換確定の設定にカスタマイズしている人は、その分、変換間違いも多発しがちです。

このとき、変換確定前の状態に戻してくれる機能が「確定アンドゥ」です。ATOKのデフォルトでは、⌃control + deleteが確定アンドゥのショートカットです。

ただ、controlキーに手を伸ばすのが、ちょっと打ちづらいです(…改善ポイント②)。

deleteキーのすぐ近くにある「F12」に、確定アンドゥと全文字削除を割り当てる

まずは、「全文字削除」と「確定アンドゥ」という機能を知り、使い始めるというのが第一歩ですが、さらに使いやすくするために、これらを打ちやすい場所に割り当て変更します。

Mac上部のメニューバーからATOKのメニューを開くと、キー・ローマ字カスタマイザという項目があります。

ここから、ショートカットを自由に変更できます。

私は、F12を、以下のように変更しています。

文字未入力(つまり確定後)の状態のときにF12を押すと、「確定アンドゥ」、それ以外の場合は「全文字削除」の機能を割り当てています。

例えば、

  • 誤って確定した文言を、未確定の状態に戻してなおかつ、全文字削除したい

という場合には、「F12を2回押すだけ」という、驚異的効率化を叶えるのが、この割当なのです。

(F12を1回押すと「確定アンドゥ」で確定前の状態(変換できる状態)に戻り、もう1回押すと「全文字削除」ですべて削除されます)

全文字削除ではなく正しい変換に直したいときは、F12を1度押して、確定アンドゥで確定前の状態に戻し、そのまま変換キー(スペースキー)を押せば、変換ができます。

F12はdeleteキーのすぐ近くにあるので直感的に操作しやすい

F12に割り当てているのは、deleteキーのすぐ近くにあり、文字を削除するときに、直感的に操作しやすいからです。

もともとのF12の機能はKarabiner-Elementsで他の使っていないキーに割り当てる

ところで、F12に確定アンドゥと全文字削除を割り当てたことで、本来のF12の機能を使いたいときに使えなくなるというデメリットが生じます。

これは、「Karabiner-Elements」というアプリを使って、他の使っていないキーに割り当てます。

私は、F7・F8・F9あたりはまったく使わないので、F12はF9に割り当てています。下記は、実際のKarabiner-Elementsの画面です。

Karabiner-Elementsについては、今回ここでは詳しく解説しませんが、多くのサイトでわかりやすい説明がなされています(Google検索結果はこちら)ので、そちらを参考にしてみてください。

とても便利なアプリで、私にとってはBetterTouchToolと並んで、なくてはならないツールです。

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