MacBookタイピング上達 エンターキーを小指に矯正で快適すぎる世界へ

私は人生の途中まで、returnキー(エンターキー)を小指で打っていませんでした。

小指の非力さを言い訳に、薬指で打ったり、あるいは中指や人さし指が、パパーンと出張してくることもありました。

しかし、ある日、「returnキーが故障して、キーの右端しか反応しない」という悲劇に見舞われたことがあったのです。

その後、修理に出して事なきを得たのですが、修理に出せるまでに時間があったため、強制的に小指でreturnキーを打つように矯正されました。

これが、その後の私のタイピング人生を変えたと言っても、過言ではありません。

ちなみに私はUSキーボードを使っているので記事中の表記が「returnキー」ですが、JISキーボードの「エンターキー(enterキー)」のことです。

日本語入力は、returnキーを打つ回数が非常に多い

日本語をタイピングしているとき、私が打つ回数が多いキーは、下記のふたつです。

  • returnキー
  • deleteキー

2番目のdeleteキーをできるだけ打たずに済むようになる工夫のひとつは、前回の記事でご紹介した「確定アンドゥ」と「全文字削除」のカスタマイズです。

また、私は「句読点で自動変換確定」の設定をしているため、変換としてのspaceキーの出番は、それほど多くはありません。

※ATOKのプロパティ画面で「句読点変換」の項目を有効に設定中

「returnキー」「deleteキー」は非常に良く打つキーなので、いかに効率的にタイプするかが重要になります。

それなのに、今までの長い人生、returnキーは薬指、中指、人さし指等、そのとき打ちやすい指で無頓着にタイプする癖がついてしまっていました

returnキーを打つ瞬間、ホームポジションから指がズレるのですが、私はタイピングスピード自体が早いので、人から見ると「ガチャガチャとものすごいスピードでタイプしている」ように見えていました(「早い」と褒められることがよくありました)。

しかし、これは理想とするものではありません。人から指摘されないほど静かに、俊敏に、大量のタイピングをこなす姿を理想としています。

returnキーをやむを得ず小指で打ち始めたら、自分の今までの無駄に気付かされた

そんな、returnキーを自己流で打ちまくってきた私ですが、「returnキーの右端しか機能しない」というトラブルによって、小指でreturnキーを打つスタイルへ矯正されました。

すると、ホームポジションから指がズレずに、淡々と粛々とタイピングを継続することができるのです。この快適さ・気持ち良さといったら、もう……!!!!

今まで、私は無駄な動き(薬指等でreturnキーをはじく)を行って、その無駄な動きを素早くリカバリーする(ホームポジションに激しく戻る)というさらなる無駄を重ね、がちゃがちゃと非効率なタイピングをしていたことを、思い知ったのでした。

「小指でreturnキー」に矯正したことで、タイピングが楽しくなった

私は小中学生から学生の頃まで、ゲームがかなり好きでした。そのせいか、

  • キーボードによるタイピングは、ゲームのコントローラーを操るような感覚がある

と思っています。

だから、「小指でreturnキー」に矯正したことで、コントローラーの操作性が一気に上がり、なんだかタイピング自体が楽しくなってきたのです。

今までも自己流のタイピングであることはわかっていましたが、

  • 小指では力がなくて押しづらい

というなんとなくの「印象」と、

  • 自己流のタイピングでも爆速でタイピングできている

という、勘違いエゴで、矯正せずにここまで来てしまいました。

しかし、やはり何事も、「基本の形」を丁寧にマスターすることには、しっかりとした意味があるのですね。

守破離」という言葉がありますが、「自己流を貫きたいなら、まずは基本を習得してから」という大切さを実感した出来事でした。

しかし、returnキーが故障しなければ、私は今でもガチャガチャと薬指等でreturnキーを押していたでしょうから、なんともナイスなタイミングで故障してくれたものだと、感謝すらしています。