秋から冬にかけての時期になると、なぜか毎年、大きなハチがマンションのベランダに現れます。
スズメバチっぽいな……と思っていましたが、今日、ベランダの手すりに止まっており、よく観察することができました。
これは明らかに、スズメバチです。しかも、かなり大きい。心配なのは、猫が刺されないかどうかです。
なぜこの時期にスズメバチが来る?
この時期(秋から冬にかけて、10月頃)になると、スズメバチが来るのはどうしてなのだろう?と思っていましたが、
- 9月から10月頃に繁殖期を迎える
からなのですね。
蜂は9月から10月頃に繁殖期を迎えます。そんな繁殖期の蜂は縄張り意識が強くなることで、普段よりも攻撃的になります。そのため秋には蜂による被害が増加するのだそう。散歩中はもちろん、家の中や庭先でも蜂に刺される可能性はあります。
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しかも、この時期のハチは縄張り意識が強くて普段よりも攻撃的なのだそう。気を付けなければなりません。
ベランダには出さないけれど網戸越しに刺される危険性は?
ベランダで遊ぶ猫さんもいますが、うちの子は、ベランダには出さないようにしています。
落下などの事故が怖いですし、排水パイプを伝ってゴキブリが出ることもあるので。
そのため、ベランダでハチに刺されるリスクはありません。心配なのは、網戸越しに刺されないか?ということ。
網戸に虫が止まっていると、興奮して、内側から手で引っかくようにして捕まえようとします(そのせいで、一部の網戸の穴が大きくなっています)。
網戸越しに刺された体験談は発見できず
「網戸越しに猫がハチに刺された」という体験談がないかな?と思って検索しまくっていましたが、そのような体験談は発見できず。
刺された猫さんは、ベランダで遊んでいたことが多いようでした。部屋の中に入ってきたスズメバチと戦って勝利したという猫さんも。
目を離すときは窓を閉めておく
網戸越しに刺されるのはレアケースだとしても、網戸にスズメバチがやってきたら、興奮した猫がどんな攻撃を仕掛けるか、わかりません。
スズメバチがベランダに来やすい時期は、猫から目を離すときには窓を閉めるように注意しています。
洗濯物は外に干さない
我が家では、住環境的な問題もあって、洗濯物は外に干していません。
ドラム式洗濯乾燥機にすべておまかせです。
窓を開け閉めするときにスズメバチが室内に入るリスクや、洗濯物に付いて一緒に取り込んでしまうリスクを考えると、外に干さない安心感は大きなものです。
アナフィラキシーショックが起きると危ない
万が一、スズメバチに猫が刺された場合、アナフィラキシーショックが起きてしまうと大変です。
下記は「犬」に関する記事ですが、猫でも同様です。
蜂に刺されると人間はもちろん、犬も強い炎症を起こします。炎症だけで済めばまだいいのですが(それでも腫れて痛みを伴います)、場合によっては「アナフィラキシーショック」と呼ばれるショック状態、つまり「アレルギー反応」を起こしてしまいます。このアナフィラキシーショックは、蜂に刺されること以外にも、ワクチンや特定の食品によって引き起こされるといわれており、最悪の場合は死に至ります。
このアナフィラキシーショックを起こすと、以下のような症状が見られます。
呼吸困難
血圧の低下
意識がなくなる
心停止非常に危険な状態になることがお分かりではないでしょうか。蜂に刺されたかどうかが分からなくとも、愛犬にこれらの症状が出た場合は、早急に動物病院を受診してください。
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余談:日向でくつろいでいるスズメバチに罪はない気がした
ここから、余談です。
とにかく、スズメバチとなると、悪者として見てしまいます。お子さんや猫たちなど、小さな守るべき存在たちを、脅かすのだから当然かもしれません。
ただ、今日、我が家のベランダの手すりにやってきたスズメバチは、とてもくつろいでいました。
暖かい日差しの入る場所で、手で顔を洗うようなしぐさをしたり、お尻をもぞもぞしたり。まるで、猫のようです。
しばらくすると、空に向かって飛び立って行きました。
彼らにも彼らの暮らしがあり、ほんのひととき、くつろぐためにベランダにやってきたのかもしれません。
怖いからとすぐに「駆除」「退治」という言葉で殺して良いのだろうか、共存できたら一番良いのだけれど……。
人間も猫も、彼らに刺される事態にならないよう十分に注意することで、少しは共存に近づくのかな——、とそんなことを考えた出来事でした。