猫が吐いたら急性腎不全を疑って一刻も早く血液検査でクレアチニンとBUNの数値を確認すること

猫が吐いていても「毛玉かな?」「胃腸の調子が悪いのかな?」と思いがちです。

が、嘔吐=急性腎不全のサインの可能性があるので、違和感を感じたら一刻も早く動物病院に連れて行くことが大事です。

急性腎不全になると吐き気が起きる

「猫が吐く」というのは、漠然と体調が悪いから吐く、と思いがちです。

ただ、急性腎不全を起こしたときの嘔吐にはメカニズムがあります。

腎不全によって尿毒症となり、体内に回った尿毒素が脳の中の「化学受容器引金帯(CTZ)」を刺激してしまうため、吐き気が起きるのです。

毛玉などの明らかな理由がわからない嘔吐の場合は、「急性腎不全」を原因のひとつと疑って、素早い行動が求められます。

急性腎不全になっていたら、時間との勝負だからです。

「おしっこが出なくなったら猫は危ない」ということはよく知られています。

おしっこが出なくなって24時間以上経過すると尿毒症になり命の危険があるため、とにかく早く病院へ!といわれますね。

同じように、急性腎不全であっても尿毒症になり、一刻も早く対処しないと命に関わります。

「おしっこが出ない」はわかりやすいサインですが、腎不全の場合、おしっこが出なくはなりません。逆に、薄いおしっこがたくさん出る場合もあります。

「おしっこが出ないと危ない」という話の印象が強すぎて、「おしっこが出ているから大丈夫」と勘違いしないように注意が必要です。

おしっこが出ない(尿閉)ときと同じ危険度で、急性腎不全も危ないのです。

動物病院に行っても吐き気止めをもらって様子見になってしまうことがある

動物病院に慌てて連れて行っても、医師によっては「吐き気止めを飲んで様子を見ましょう」となることもあるようです。

急性腎不全を起こしているのに、「化学受容器引金帯(CTZ)」をブロックする吐き気止めを処方されたら大変です。

その指示通りに帰宅後、病状が悪化して慌てて再受診……というケースも。

とにかく動物病院に連れて行ったら「血液検査」を飼い主側から依頼するのが良いと思います。

人間の診察と違って、動物の診察は飼い主の意向に大きく左右される面があるからです。

決して獣医師に任せっきりにはせずに、飼い主が積極的に関わっていく重要性を感じます。

「あのとき血液検査しておけば気付けたのに」という思いを後でしないために、とにかく血液検査をしましょう。

それだけでわかることがたくさんあります。

少なくとも、BUNやクレアチニンに数値が上昇して急性腎不全を起こしていないか、肝臓に異変が起きていないか、白血球が増加して炎症が起きていないかetc.が確認できます。



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