私はふきんに雑菌が付着するのがとても嫌で、昔はウェットシートをふきん代わりに使っていました。
使い勝手の点では満足していたのですが、「使い捨て」であることは、心のどこかでネックとなっていました。
使い捨てずに、ずっと同じものを使い続けられるのならば、それが理想ではあります。
しかし、普通のふきんでは、ネガティブがあるからこそ、「ウェットティッシュをふきん代わりに使う」というやり方に落ち着いていました。
が、従来のふきんのネガティブを払拭する新しいふきんに出会ってから、すっかりふきんのとりこになりました。
そのふきんとはガラ紡の「びわこふきん」「和太布ふきん」です。
もくじ
びわこふきんと出会ったきっかけは、Macを包む生成りの布を探していたこと
私は、MacBookを愛用しています。自宅でMacBookを立てておきたいときは、傷が付かないよう、生成りの布に包んでいました。
サイズ的にぴったりなのが、こちらです。
私の12インチMacBookを包むのにベストなサイズですし、生成りのナチュラルな質感も大好きです。
もう一枚欲しいなと思って、再購入しようとしたら、品切れとなり入荷まで1〜2カ月と表示されていました。
そこで、代替の布を探そうと[生成 ふきん]と検索していたとき、ヒットしてきたのが「びわこふきん」でした。
購入者レビューに頻出の「有元葉子」さん
購入者レビュー(こちら)を読んでいると、
- エコ・ナチュラル・環境にやさしい
- 食器洗いとして使うとお湯だけですごく落ちる
- 手拭きとして使うと一瞬で乾く
- 煮洗いすればずっと長持ち etc.
などなど、とにかく、「使ってみたい!」と思わされる賛辞の数々が並んでいました。
そして、頻出ワードだったのが「有元葉子」さんです。「彼女の本の中で紹介されており、それでびわこふきんを購入した」という人を、たくさん見掛けました。
有元葉子著「使いきる」を読んでみる
有元さんの著書のうち、いくつかに「びわこふきん」は登場している様子でしたが、「使いきる。」という本が、Kindle版200円だったので購入して読んでみました。
「ふきんがなければ始まらない」という章の中で、ふきんについての愛情が丁寧につづられていました。
そこで、「和太布」と「びわこ」については、下記のように説明されています。
1.和太布(わたふ)
木綿の布を細かく砕いて糸を作り、その糸で織り上げたふきんです。吸水性が高く、食器を拭くのに最適。34cm✕55cm。和太布はたくさん用意しておきます。古くなったものは瓶の口を拭いたりするなど掃除にも便利。本当にぼろぼろになるまで使いきっています(和太布の洗濯については第3章で紹介)。2.びわこ
和太布と同じ製法で作られた木綿のふきん。和太布よりも織りが粗く、サイズは小さめです。32cm✕35cm。このふきんはもともと、琵琶湖の汚染が深刻となり、その原因となる合成洗剤を使わない運動が起きた時期に作られたもの(そこから名前がついているそう)。でこぼこでうねりがあるため、洗剤をつけなくても、ぬるま湯で油汚れまでよく落ちます。私はよっぽどひどい汚れでない限り、洗剤をつけずにびわこで洗っています。
使いきる。
ちなみに、この他に有元さんは「さらしのふきん」「薄手のタオル」「かやふきん」も、ふきんとして使っているそうで、本の中では、それぞれの詳しい使い方やお手入れ方法が語られています。
※詳しくは「使いきる。」へ。
和太布とびわこは同じメーカー「朝光テープ」
「びわこふきん」というネーミングが有名ですが、和太布とびわこは姉妹品。どちらも「朝光テープ」という会社が製造しています。
どちらも、昔ながらの「ガラ紡」という紡績機で作られており、和太布の方が織りが細かく、びわこの方が粗いという違いだけ。
ガラ紡の特長は、「手紡ぎ」に近いということ。だから、見た目がものすごくナチュラルで、きゅんとするくらいにかわいいのです。

カップの下に敷いているのは、和太布です
びわこ・和太布の見た目のかわいらしさから使い始めて、ふきんの素晴らしさを発見
びわこ&和太布と出会うまで、キチンとふきんを使ったことがなかった私ですが、使い始めてすっかりハマってしまいました。
まず、今まで、ウェットティッシュとキッチンペーパーとティッシュペーパーで、心の片隅に罪悪感を抱えながらやっていた処理を、大切にしているふきんで行うときの、心の清潔さ。
キッチンに、やわらかく温かなふきんが置いてある風景へのときめき。
そして、ふきんの汚れ落ちの良さ・吸水性の良さなどの機能性。
- 「こんなにすばらしいものを、どうして使っていなかったんだろうなあ」
と思うほどの、うれしい衝撃でした。
我が家のふきんたちと、使い分けの方法
びわこ&和太布でふきんの素晴らしさに目覚めてから、自分なりに工夫を重ねてきました。
びわこ&和太布以外のふきんも加わって、現時点では、下記のように使い分けています。
和太布(34cm✕55cm)
和太布は、フェイスタオルを少し短くしたようなサイズ感で、キッチンの手拭きとして使っています。
でも、タオル代わりにするにはあまりにも見た目がかわいいので、買い足して「ランチョンマット」としても使っています。
キッチン以外の場所で、「ちょっと布をかぶせて目隠したい」という場所にも、カバー代わりに使っています。
びわこ(32cm✕35cm)
びわこは、まず「台拭き」として大活躍。キッチンでは、いつもびわこをそばに置いて、汚れたそばから拭き取っていくので、キッチンが全然汚れません。
それと、「食器拭き」としても、私はびわこを使っています。食器拭きには、和太布を使う人が多いようなのですが、私にとってはこのびわこのサイズが使いやすくて。
和太布の方が織りが細かい分、吸収性にも優れるので、食器拭き向きのようなのですが、私にとってはびわこで十分です。
食器類はある程度、自然乾燥させてからしまうので、後片づけより「料理中」の出番が多いです。
例えば、野田琺瑯に作り置きするとき、シュシュッとアルコール除菌スプレーをかけて、それをびわこで拭き取ってからおかずを入れるという使い方をよくしています。
野田琺瑯側はもちろんですが、びわこ側もアルコール除菌になるので、抵抗なく使えています。
(びわこは毎晩、洗浄消毒するのですが、使用中に雑菌がたまったら?と少し思ってしまうので)
木玉毛織 ウォッシュパッド S(14cm✕18cm)
「木玉毛織 ウォッシュパッド S」は、びわこ&和太布を使い始めた後に買い足したアイテムです。
私はもともと普通の食器洗いスポンジは使っておらず、銀色のあみたわし(網型クロス)を使っています。
びわこが家に来てからは、びわこも「食器洗い」として使えるので、併用するようになりました。
ただ、銀色のあみたわしは「20cm×20cm」で、かなり小回りが利くのに慣れていたので、びわこの「32cm✕35cm」は、大きすぎると感じていました。
調べてみると、食器洗いとしてびわこを使っている多くの人が、縦半分にカットして、ミシンで縫い付けて使っているようです。
我が家にはミシンがないので、びわこと同じガラ紡で、サイズがしっくりくるものを探したところ、「木玉毛織 ウォッシュパッド S」に出会ったというわけです。
「14cm✕18cm」なので、びわこを縦半分にカットした「16cm✕17.5cm」と近いサイズ感です。
調理器具や油がギトギトの食器は前述の銀色のあみたわし+食器用洗剤で洗いますが、それ以外は、この「木玉毛織 ウォッシュパッド S」で洗うことが多いです。
お湯だけで十分に落ちてくれるので、快適です。
白雪ふきん
もうひとつ、白雪ふきんも、使うようになりました。
白雪ふきんは、「まな板の下」が定位置です。
ふっくらとしていて、厚みがあるので、まな板の下に白雪ふきんを敷いておくと、包丁がカンカン言いませんし、まな板がぐらつかず安定します。
料理が終わってまな板を洗った後は、白雪ふきんでシンク台を拭きあげています。
一日の終わりにふきんを煮沸して過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)を入れて真っ白に
一日の家事が終わって、洗い物まで終わったら、ふきんを大きなたらいに入れて煮沸し、酵素系漂白剤を入れて消毒します。
この瞬間が、
- 「今日も、きちんと暮らせて、いい日だったなあ」
と思える瞬間でもあります。
私にとって「きちんと暮らす」というのは、「大事に暮らす」「自分らしく暮らす」「丁寧に生きる」というのと、同意語かもしれません。