ドラム式洗濯機の排水フィルター(洗濯機の下部にある糸くずやゴミがたまる部位)の掃除は、手間がかかりますが重要です。
初めてドラム式洗濯機を購入したときは、その掃除の重要性をわかっていませんでした。
うっかり長期間放置してしまい、排水エラーが出てから開けたときの衝撃は、一生忘れません。ヘドロとヘドロとヘドロで、異世界が広がっていました。
もうあんな思いはしたくないので、掃除方法の効率化を工夫しながら、日々キレイにキープしています。
ドラム式洗濯機の排水フィルターってどこ?お手入れ方法
まず、排水フィルターとはこれのことです。
うちの洗濯機はパナソニックです。排水フィルターのお手入れ方法は、取扱説明書に下記のように書いてあります。
排水フィルター(週1回程度)
ゴミを取り除く
1「脱水」運転をする(ドラム内の水を抜く)
2電源を入れ、容器などで受けてから、つまみの「◁」を「●」までゆっくり回す
ブザーが鳴った場合は取り外さない(水が大量にあふれ出ます)3残水が出ないことを確認し、引き出す
4ゴミを取り除く
ゴムパッキング(2個)がずれた場合は、必ず元の位置に戻す。(水漏れの原因)■排水フィルターの取り付け方
①「△」と「●」を合わせて差し込む 「ウエ」上側にする
②「▷」と「◁」が合うまでしっかり締める(お願い)緩んだまま使用しないでください。(「U18」が表示されて、運転できません)
取扱説明書 – Panasonic
お手入れ頻度は「週1回程度」と書いてありますね。
排水フィルターの掃除が苦手
一度、排水フィルターに立派なヘドロを育成してしまった私は、とにかく小まめに排水フィルターを掃除しています。
しかし、排水フィルターの掃除は、正直なところ苦手です。
排水フィルターを引っ張り出すときに、水が滴り落ちてくるのが嫌ですし、排水フィルターのザルの間にこびりついた汚れを落とすのが面倒です。
排水フィルターの目が詰まるのは猫がいるせい?
ところで、我が家では、排水フィルターの目にかなりのゴミが詰まります。
もしかすると、猫のいないお宅では詰まらないのでしょうか。
どうしても猫の毛が洗濯物に付いてしまうので、それが排水フィルターのつまりの原因になっている気がします。
キッチン排水口用の使い捨てネットが良いのでは?とひらめく
何とかならないものか……と悩みながらスーパーをうろうろしているとき、キッチンの排水口用のネットが目に付きました。
- 「これを排水フィルターにかぶせたら、ピッタリじゃない!?」
ものすごくナイスアイディアだと思いました。
購入したのはダストマンで、サイズは「細型」8.5cm×13cmです。
さっそく洗濯してみると…あふれるかと思った
さっそく排水フィルターにストッキングネットを装着し、洗濯開始。
洗濯が終わって、ウキウキと排水フィルターを取り出してみると……
- 「ぎゃっ。」
……思っていたのと、全然違います!
ストッキングの目の細かいネットが目詰まりを起こして、フィルター内に汚水が溜まって、あふれそうになっています。
水漏れ状態です。
外れそうになってる!
しかも、ストッキングネットが外れそうになっていました。
ストッキングごと、排水フィルターの向こう側(洗濯機の中)に落ちてしまったら、大元の排水溝が一撃で詰まりそうです。怖い。
排水フィルターネットの代用を模索
せっかく良いアイディアだと思ったのに!とがっかりしつつ、代替案を模索。
インターネットで検索してみると、「排水フィルターに装着するカバー」として市販されていることがわかりました。
これは!!!即購入か!とにわかに盛り上がったのですが……、レビューを読んでみると、賛否両論(⭐️4.0)。
評価が低い人のコメントで目立つのは、
- サイズが合わない
- ないよりはマシだけど本体も汚れる
ということ。
特に、我が家と同じパナソニックのドラム式洗濯機を使っている方の評価が低かったのが、気になります。
他の類似品も一通りチェックしましたが、ピンと来るものがありません。
ストッキングではない網目の大きな水切りネットで再チャレンジ
ひとまず市販のゴミ取りフィルターを購入するのは保留としました。
キッチンの排水口用のネットを使ったときの問題点は、
- ストッキング仕様への目詰まり
- サイズが小さいことによる脱げ
の2点でした。
そこで、
- ストッキングタイプではない
- サイズが大きいネット
にて、再チャレンジをすることに。
購入したのはこちら。
最初に失敗したストッキングタイプの細型は8.5cm×13cmでしたが、再購入したこちらは18cm×25cmと約2倍のサイズです。
目が詰まりやすいストッキングタイプではなく、網目状のゆるいネット。
ゴムで留めないと破れる&落ちそうで危険
実際に装着してみると、こんな感じに。
すっぽりと、排水フィルターが包まれました。
ネットが外に(写真だと左側←に)ハミ出る状態で設置すれば、外れて奥に落ちる心配もなさそう!と思ったのですが、それはNGでした。
取り付けるときに、差し込んでからクルッと回して固定しますが、そのときにネットがハミ出ていると破けてしまうのです。
↓の②の工程です(回し締めてから開けてみると、ネットが破けていました)。
これでは、ボロボロになった破片が詰まりそうで怖い。
そこで、一手間かかってしまうのですが、輪ゴムで端を留めることにしました。
これなら、目詰まりすることもなく、ゴミは簡単に取れるようになり、掃除は効率化されました。今のところ、この方法がベストです。
根元を留めるゴムは、最初は輪ゴムやヘアゴムを利用していました。
その後、もともと排水フィルターに付いているゴムパッキンを利用する方法を思い付いて、今はゴムパッキンで併用しています。
ただ、これ毎回外して留めるという作業が、ちょっとだけ手間なんですよね。
それと、ネットの取り付け方がうまくいかなかったときに、水漏れすることがあります。
床が濡れるほど派手に水漏れすることはありませんが、排水フィルターの下にポタポタと水が落ちて、小さな水たまりができていることがありました。
購入したネットを使い切ったら、次は市販のドラム式洗濯機用ゴミ取りフィルターを試すかもしれません。
追記①市販のゴミ取りフィルターを試しました
追記です。市販のゴミ取りフィルターを試しました。
購入したのはこちらです。
商品に入っていた説明書はこちら↓(見づらいので画像の後にテキストに起こしたものも記載してあります)。
ドラム式洗濯機用ゴミ取りブルーフィルター(15枚入り)
★糸くずカゴのサイズに合わせてカットできます。
【商品特徵】
●ドラム式洗濯機の糸くずカゴ(メーカによって名称が異なります)にたまる糸くず・髪の毛・細かなゴミをキャッチします。
●糸くずカゴの汚れを防ぐのでお掃除の手間を省きます。【注意事項】
●ドラム式洗濯機専用です。用途以外に使用しないで下さい。
●ドラム式洗濯機の取扱説明書を良くお読みの上作業して下さい。
●ゴミ取りフィルターが汚れたまま長時間ご使用されますと、排水がしにくくなる場合がありますので、早めに新しいフィルターにご交換下さい。
●洗濯機にエラー表示された場合は、ドラム式洗濯機の取扱説明書を良くお読みの上、新しいゴミ取りフィルターに交換して下さい。【使用方法】
・ドラム式洗濯機の取扱説明書を良くお読みの上、ドラム式洗濯機に取り付けられている糸くずカゴを取り外して下さい。・糸くずカゴに付着しているゴミなどを取ってキレイにして下さい。
・糸くずカゴの底の中央部の平らな面に付属の取付用テープ1枚を貼って下さい。(貼る面の水分を拭き取り乾燥させて下さい)
・ゴミ取りフィルターが大きい場合は、糸くずカゴに合わせてハサミでカットして下さい。また、ゴミ取りフィルターにたるみが出る場合は少し小さめにカットして下さい。
・糸くずカゴにゴミ取りフィルターを取付用テープに押し付けて固定して下さい。
・糸くずカゴをドラム式洗濯機に正しく取り付けて下さい。
・フィルター交換の際は取付用テープも張り替えてご使用下さい。
・ご使用期間の目安は標準で約1週間です。(使用回数・使用状況によって異なります。
フィルター材質:ポリエステル
サイズ:約W7cm×L15cm
取付用テープ 材質:ナイロン
図部分の拡大はこちら。
実際のものはこちら。
色が薄くて見づらいですが、左側(←)が「取付用テープ」です。ミニサイズに切れ目が入った両面テープ付きのマジックテープで、排水フィルター本体と青色のフィルターを固定する役割です。
右側(→)の薄い青のシートが、ゴミ取りフィルターシートです。
取扱説明書通りに装着すると、こんな感じに。
我が家のパナソニックのドラム式洗濯機だと、フィルターシートをはさみで切る必要はなく、そのままのサイズでちょうど良かったです。
一応、説明通りに「取付用テープ」で固定していますが、突起があるので、それをプスプスとフィルターシートに通しておくと、外れる気配はありません。
ゴミ取り威力ばっちりでまずますの高評価フィルターシート
このフィルターシートは、評価としてはかなり良いです。
その前に試していた「網目の大きな水切りネット」作戦に比較すると、さすが専用に作られているだけあって、ゴミ取り威力がばっちりです。
フィルターシートを使っていなかったら、排水溝へ垂れ流していたであろうゴミの数々が、みんなフィルターに引っかかります。
逆に言えば、そのため説明書に書いてある1週間も持ちません。3日くらいでいっぱいになります(前述の通り猫がいるせいもあるかもしれません)。
でも、取り外して捨てるのも、新しいシートを取り付けるのも、非常に簡単なので手間には感じません。
フィルター本体の汚れも、シートなしの丸裸で使っていたときに比べたら、雲泥の差です。
もう少し高さがあれば完璧かもしれない
不満点を挙げると、もう少しフィルターシートの高さがあれば……という点。
微妙に高さが足りなくて、フィルター本体の上部にはゴミが引っかかってしまい、これはブラシで掃除する手間が発生しています。
フィルターシートの素材自体は似たもの(または全く同じもの)が、どこかで見つかるのでは?と思っています。
ペラッペラのうす〜い、不織布風のシートなのですが。
在庫分がなくなったら自作できないかな?と検討中です。
素材がポリエステルと表記されているので「ポリエステル 不織布」などのキーワードで検索して探しています。
例えば、これ↓なんて、雰囲気が似ているのですが。
実物を見てみないとなんとも言えないので、また新たな発見や進化があったらここへ追記していきます。
しばらくは、ブルーのフィルターシートを使います。
追記②セリアで買った100円の水切り不織布ネットがコスパ最強だった
追記その②です。
市販の「ゴミ取りブルーフィルター 」のストックが残りわずかになってきたため、新たなゴミ取りフィルターの試作を進めておりました。
結論、100円で買ったセリアの水切り不織布ネットをカットして使うのが、コスパ最強で市販のゴミ取りブルーフィルターと同等の機能が得られることが分かりました。
先にコストの話をしておくと、セリアの排水口用水切り不織布ネットは50枚入りで100円。
この不織布をカットすると、ドラム式洗濯機の排水フィルターが1枚あたり8枚取れます(50枚×8枚=400枚分で100円。1枚あたり0.25円)。
私が市販のゴミ取りブルーフィルターを購入したときは、15枚入りで428円でした(1枚あたり28.5円)。
セリアは0.25円ですから、なんと114倍も安いのです。
排水フィルターの自作方法
排水フィルターの作り方です。
水切り不織布ネットをはさみでカットして開き、1枚に不織布にします。
排水フィルターのサイズにカットします。
左側が、今まで使っていたゴミ取りブルーフィルターです(15cm×7.5cm)。
もう少し幅があったらいいなと思っていたので、15cm×9cmでカットしたのが右側です。
プスプス刺す突起を利用して粘着シートなしで固定
できあがったフィルターを装着した姿がこちら。
不織布が白いので、装着しているのがわかりにくいですね。
市販のゴミ取りブルーフィルターには粘着シートが付属していましたが、終盤は面倒になって使わなくなっていました。
我が家の排水フィルターの場合、プスプス突起に刺すことで固定できていたためです(そうでない場合は詰まる危険あり)。
自作のフィルターも、粘着シートを使った固定はなしで、突起にしっかり刺して固定しています。
機能は市販のゴミ取りフィルターと遜色なし
機能性としては、市販のゴミ取りブルーフィルターと遜色ありません。
強いて言えば、市販のゴミ取りブルーフィルターのほうが水捌けが良いような気がします。
毎日変えても400日分!週に1回なら7年半分
特筆すべき点は、やはりコスパの良さでしょう。
50枚入り100円で水切り不織布ネットを購入すると、手作り排水フィルターが400枚分できる。
仮に毎日交換したとしても、400日分です。
市販のゴミ取りフィルターには、「ご使用期間の目安は標準で約1週間です」と書いてありますので、仮に週1で交換したとしたら2,800日分(約7年半分)という恐ろしいコスパ。
猫がいる我が家の場合、すぐにフィルターが毛で一杯になるので、1〜2日に1回の交換で使っています。
外れて詰まらないように要注意
私は一度、市販のゴミ取りブルーフィルターを使うことで、フィルターの使い方を学ぶことができました。
洗濯機によって排水フィルターの形状も違いますので、とにかく外れて詰まらないようには要注意です。