もう初めてキーボードに触れてから何年になるでしょうか。数十年の月日が流れています。
ブラインドタッチは行っていますし、タイピングスピードは速い方なのですが、人さし指をメインとした自己流のタイピングです。
昔から若干気にはなっていましたが、
- 「自己流でも早く打てているからいいや」
と放置していました。
ガシャガシャ!の原因は人さし指の遠征?
私はタイピングしていると、早いと驚かれることがあります。
ですが、それは裏返すと、タイピングに存在感があるということ。
どんなにハイスピードでも、無駄な動きがないタイピングなら、目立たないはずです。
ぽちぽちぽち……と静かで派手さがなく、でも画面には猛烈な勢いで文字が生み出されている——、というのが理想です。
理想とは逆に、ガシャガシャ!と音が出たり、「高速タイピングしてます!」といった風情で指がびゅんびゅん動いて見える大きな原因は、
- 人さし指の遠征
にある気がしました。
薬指と小指をしっかり使えておらず、人さし指がひとりで大活躍するようなタイピング法です。
実際のところ、人さし指+中指の多用で高速タイピングを実現している人も多いので、それで良しとするのも一案でしょう。
ただ、私は以前、たまたまエンターキーの故障によって、
- 右手の小指を使えるように鍛えた
という経験があります。これによって、タイピングの快適性は格段にあがりました。
だから、他の指も矯正したら、さらに高速で、かつキーボードを叩くこと自体のさらなる快感を体験できる世界に行けるだろうと思ったのです。
まずはホームポジションを確認
そんなわけで、まずはホームポジションの確認から入りました。
私が使っているのはUSキーボードのMacBookですが、FとJのキーに突起があります。
もうここから人さし指を遠征させないと決めました。
これは強い意志で決めるだけです。
FとJのぽっちに人さし指の先を置いたら、そこから手首やひじは一切動かさずにタイピングしていきます。
それだけで自ずと薬指や小指もタイピングに参加させないと立ちゆかなくなります。
登場回数の多い母音をどの指で打つのかを確認
次に、登場回数の多い母音をどの指で打つのかを確認します。
- A:左手-小指
- I:右手-中指
- U:右手-人さし指
- E:左手-中指
- O:右手-薬指
これは何度も押して指に覚えさせます。
今まで我流すぎて、本来どのキーがどの指に対応しているのか分かっておらず、これを知るだけでもタイピングの体感がガラッと変わっていくのを感じました。
文字の前文字削除は[control+H]で行う
今まで文字の前文字削除はdeleteキーで行っていました。
キーボードの右端にありますので、deleteキーを打ちにいく度にタイピングが乱れます。
まして矯正中はタイピングミスが激増。
そこで、前文字削除はdeleteキーではなく、control+Hを使うようにしました。
これなら、ホームポジションを崩すことなく思う存分、文字を削除できます。
同パターンの操作法は他にもあるのですが、今まであまり使っていなかったので、この機会にできるだけ使うようにこれも矯正しました。
- control+F カーソルを右へ
- control+B カーソルを左へ
- control+P カーソルを上へ
- control+N カーソルを下へ
- control+A 行頭/段落先頭に移動
- control+E 行末/段落末に移動
- control+D カーソル右側の文字を削除
- control+H カーソル左側の文字を削除
- control+K カーソル右側の文字から行末/段落末まで削除
実践はタイピングする指を教えてくれるサイトで
以上が準備運動です。
必要最低限の理論と操作法を頭に叩き込んだら、あとは実践あるのみ。
実践の場として選んだのは、「タイピング練習 (日本語編)」というサイトです。
5分間の制限時間で文字を入力していくのですが、どの指でどのキーを打てば良いのか表示してくれるところが秀逸です。
↑この例だと、Hを右手の人さし指で打つことが表示されています(ブルーで塗りつぶされている部分)。
24時間後(2日目)にはすでにかなり矯正された
タイピングの矯正を思い立っても、大変な労力や時間が必要となると二の足を踏んでしまいますが、意外なほどに効果は早く現れました。
タイピングの矯正を意識し始めて2日目(24時間後)には、すでにかなり矯正が効いていて、1週間が経過する頃には、ほぼ矯正後のタイピングを無意識にできるようになりました。
1週間でこんなにきれいにタイピングできるようになるのなら、もっと早く始めておけばよかったです。
考え方として参考になったのはペンの持ち方の治し方
考え方として参考になったのは、ペンの持ち方の治し方です。
最初は1日5分でも良いから、正しい持ち方で文字を書いていると、いつの間にか正しい持ち方が身につくというのですね。
最初は、どんなに指先がぐらついても下手くそでも良いので動かすと、必要な筋肉が付いてきます。
キーボードの場合も、打ちづらさを感じる指は必要な筋肉が足りないだけ。
下手くそでもタイプミスしても良いので、タイプ練習(=筋トレ)して、超回復によって筋肉が増強されると、自然と打てるようになっていくという仕組みです。
実際に、1日目より2日目、2日目より3日目——、とぐんぐん打ちやすさは向上していったので、楽しみながら矯正ができました。