ソファのはじっこを掃除していたら、茶色いシミを発見しました。「……ん?もしかして、うんち?」と思いましたが、においを嗅いでみると違います。
猫の体臭を凝縮したような、におい……。人によっては、「クサい!!!」と表現する人もいるであろう、異臭が漂っています。
近くに置いてあった本にも茶色の液体がかかっていた
「なんだろう、コレ?」と思いながら、なんとなく浮かんだのは、肛門腺。以前、たまたまお尻からピョッ!と何かが出てきたときに嗅いだ液体のにおいに、似ている気がします。
ソファに付着していたのは、ほんの少量。拭き取ってそのまま忘れていました。ですが、先ほど、ソファの茶色いシミが発見された場所の、すぐ近くに置いてあった本にも、茶色の液体が吹きかかっていることを発見。どうりで、どこからか、あのにおいが漂ってくるわけです。
調べてみると肛門腺の分泌物のよう
調べてみると、やはり肛門腺から出る液体の可能性が濃厚です。

肛門腺とは?
肛門の左右(時計に例えれば 4 時と 8 時の位置)にある一対の袋を肛門嚢(腺)といいますが、この中に悪臭がある分泌物(液体からペースト状)が入っています。この分泌物が「肛門嚢液」、あるいは「肛門腺液」などと呼ばれているものです。
通常、ウンチをする時に肛門腺が圧迫されて、ウンチと共にこの分泌物が排泄されます。ところが、生まれつきこの肛門腺が出にくかったり下痢などによる炎症が原因で排出する穴がふさがってしまっていると、肛門腺液が溜まり続けてしまいますので定期的に絞ってあげることが必要です。
分泌物は液状であったり、粘土状であったりと、様々です。色も薄黄色から黒茶色、灰色とバラエティーに富んでいます。
ネコちゃんの肛門腺のお手入れ
ふむふむ。
- 分泌物は液状であったり、粘土状であったりと、様々です。色も薄黄色から黒茶色、灰色とバラエティーに富んでいます
と書いてありますが、うちの子の場合、「少しだけ粘度のある液状で、うんちのような茶色」でした。
少しうんちが緩かったのでお尻を拭いたのが刺激に?
思い当たることとしては、ここ数日、ほんの少しうんちが緩かったのです。ウエットシートでお尻を拭くと、少しうんちが付いてくる状態でしたので、うんちの後にお尻を拭いていました。それが刺激となって、肛門腺からピョッ!と出てきたのかもしれません。
肛門腺のケアの頻度は?
前回、肛門腺から液体が出てきたのは、何年も前の話。あらためて肛門腺ケアの頻度について調べてみると、
- ネコちゃんはワンちゃんのように定期的に肛門腺を絞る必要はない
とのこと。
猫は定期的に肛門腺を絞る必要はあまりない
ネコちゃんはワンちゃんよりも肛門腺がつまることは少ないといわれているので、ネコちゃんはワンちゃんのように定期的に肛門腺を絞る必要はあまりありませんが、まれに肛門腺のトラブルを起こし、肛門腺炎や肛門腺破裂などを起こすことがあります。ネコちゃんがお尻を舐めたり、痒がったりする仕草をみせる場合には獣医さんに相談してみてください。
ネコちゃんの肛門腺のお手入れ
……というわけで、様子がおかしくなければ、引き続きとくに肛門腺のケアをする必要はないようです。今、これを書きつつ、うちの猫さん(睡眠中)のしっぽを持ち上げて、肛門を観察してみました。
とてもきれいで、どこも腫れたりしておらず、本人が気にするそぶりもありません。問題なさそうですね。
受診したほうが良いサイン
ただし、普段ケアしない分、いざトラブルが起きたときには肛門嚢炎(肛門腺の炎症)や肛門腺破裂といった重大な症状に発展しやすい点は、注意したいポイントです。
以下のようなサインが見られたら、早めに動物病院へ相談を。
- お尻を床にこすりつけながら歩く(お尻歩き)
- しきりにお尻を舐める・気にする
- お尻を触ると嫌がる・怒る
- お尻まわりから異常なにおいがする
- 肛門の周囲が赤く腫れている
追記1:入院手術の後、肛門腺に液体がたまっていた?
ここから追記です。その後、愛猫が入院手術を経験し、無事に退院し帰宅したときのことです。ふと肛門のあたりを見ると、茶色の液体で汚れています。
あらためて調べてみると、肛門腺からの分泌液は、
- 恐怖を感じたときに分泌する
という記載を見つけました。
肛門門嚢腺とは、肛門の両側に対をなしている袋で、肛門外側縁に開口部があります。この腺の分泌液には、においつけの役割があります。また、恐怖を感じたときに分泌するともいわれています。
花王株式会社
手術や注射など、どれだけ怖い思いをしてしまったのだろう……と想像すると、胸が締め付けられる気持ちになりました。現在は元気にしていますが、肛門腺の分泌液も健康や感情のバロメーターになることを知り、異変がないか気をつけて見るようにしています。(2019年6月19日追記)
追記2:その後6〜7年経つけれど肛門腺の気配なし
さらに追記です。その後、6〜7年が経過しましたが、この間に肛門腺が気になることはありませんでした。定期的に絞ったりもしておらず、肛門腺に関しては何もケアしていない状態です。
ちなみに、受診サインとして挙げられている「お尻歩き」は、便秘のときに何度か見られました。踏ん張ったのだけれど出ないとき、出ても少ししか出ないときに、その後にお尻歩きする感じです。
幸い、便秘の解消とともにお尻歩きもしなくなり、肛門腺にも異常は起きずに過ごせています。(2026年2月21日追記)。

