ある日、夕飯の片づけを終え、リビングのソファでくつろいでいました。
そのとき、
- カチカチカチカチ……ボッ!
と音が。
一気にヒヤッとしてキッチンに駆け込むと、火が付いていました。犯人は、猫です。
コンロの下の戸棚に手をかけて伸びをしていた模様
猫と長く暮らしていると、彼の行動パターンがわかってきます。
それはもちろん良いことが多いのですが、逆に、
- 「こういうことは、この子はしない」
という思い込みも作られていきます。その危険性を改めて認識した出来事でした。
うちの猫は、ガスコンロのスイッチに興味を示したことは一切ありません。だから、そこで問題が起きるとは、まったく思ってもみませんでした。
ですが、その日、彼はガスコンロの下で、上に向かって手を伸ばし、のびをしていたようなのです。
手をついた場所が、たまたま、コンロのスイッチ部分だった、と。
我が家のガスコンロは、回すタイプではなく、押すタイプです。
いっぱいまで何秒か押し込み続けないと火が付きません。まさか、うちの猫が着火できるとは想像していませんでした。
それが、のびをしている間中、強い力で押し続けたため、着火してしまったのです。
私がすぐそばにいるタイミングだったので、まだ良かったのですが、もし就寝中や留守中だったら……と思うとゾッとしました。
必ず料理が終わったらロックするように習慣を変更
この件があってからは、料理が終わったらすぐ、スイッチボタンをロックすることにしました。
「ロックつまみ」が付いているので、これをロックの向きへ設定しておけば、スイッチを押すことができなくなります。
外出時はガスの元栓を閉めることを徹底
スイッチをロックする他に、「外出時はガスの元栓を閉める」のも、徹底することにしました。
今までは、長期の外出時に締めるだけで、日常の外出では閉めていませんでした。
改めて、生活スタイルを見直すきっかけになりました。
ペット原因火災が増えているという報道あり
我が家では、ヒヤッとしながらも、火災に至る前に対策を打つことができました。
しかし、実際にペットが原因の火災が増えているという報道がありました。
以下は、朝日新聞デジタルからの引用です。
ペットや小動物、虫による火災が2012~16年度の5年間で56件あったことが、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)のまとめでわかった。犬や猫がガスコンロのスイッチに触れて火災になる事故が増えているといい、注意を呼びかけている。
ペット原因火災、過去5年間56件 NITE調べ:朝日新聞デジタル
長年、一緒に暮らしていても、「まさか、そんなことする!?」という偶然が起きるのだと、改めて肝に銘じたいと思いました。