腎不全を抱える猫さんと一緒に暮らしている場合、血液検査の度に気にしているのが「クレアチニン」の値だと思います。
病院の検査結果の数字と、インターネットで得られる情報を照らし合わせて、調べている方も多いと思います。私もそうしていました。
ただ、この値は、動物病院の機械や設定によって変化しますので、注意が必要です。
病院の基準値をしっかりチェックする
実際の私の体験談です。
A病院では、血液検査結果の基準参考値(正常範囲)の欄に、
- 0.8〜2.4
と書いてありました。
A病院で検査したときの検査結果は「2.3」でした。
次に、B病院では、血液検査結果の基準参考値(正常範囲)の欄に、
- 0.9〜2.1
と書いてありました。
B病院で検査したときの検査結果は「1.6」でした。
獣医師に確認すると、病院によって使っている機械が違うので、数字も変わってくるそうです。
猫の腎不全のステージ分類表
腎不全のステージ分類は、「IRIS(International Renal Interes Society)」という団体が提唱している表が有名です。
血中クレアチニン濃度をもとに、4つのステージに分けられています。
IRIS分類 | 血中クレアチニン濃度(mg/dl) | 腎機能(%) |
ステージ1 | <1.6 | 100〜33% |
ステージ2 | 1.6〜2.8 | 33〜25% |
ステージ3 | 2.9〜5.0 | 25〜10% |
ステージ4 | >5.0 | <10% |
この表に愛猫の状態を当てはめて判断するとき、気を付けておきたいのが、動物病院によってクレアチニンの値は変わるということです。
うちの猫の数字を例に取れば、A病院の結果ではステージ2になりますが、B病院の結果ではステージ1と2の間となり、変わってしまいます。
また、IRISの数字では「1.6以上はステージ2の腎不全」ということになっていますが、A病院は2.4、B病院は2.1まで正常の基準値範囲とされていました。
自己判断でステージを決めつけずに、獣医師に確認するのが良策です。